2005年08月01日

「誰も知らない」-キャッチボール第一投目-

遅くなってすいませんが、せっかくもらったボールがいきなりホームランでした。

 

うーん
好きな映画ですね。

 

「見ている間、ずっとハラハラ・ドキドキ!楽しかったー!(でも後には何も残らない)」という映画も大好きですが、こういう、最初地味だけど、どんどんひきこまれて、ラストには「これ、終わって欲しくない。ずっとこの世界にいたい」と思えて、こういう多分一生あとに残るであろう映画は、おれにとって大切なものですね。

とても貴重な時間を、成長期の子供たちの一瞬の、本物の表情と成長をとらえた宝石のような映画です。ぜひみんなにみてほしい。
カンヌの最年少主演男優賞をとった彼だけども、これをもう一度演る事は不可能です。そこがドキュメンタリー・タッチ演出の強さでもあり、怖さでもありますね。

 

実話が元になっていて(1988年に実際に起こった「西巣鴨子供4人置き去り事件」)、筋は、何故か人目を避け都会を漂い続ける母親と4人の子供の話で、途中母親が蒸発してから、この4人が警察も保護所も頼らずに、この都会砂漠の中で行き続けます。
本当の砂漠を漂流する物語よりも、痛さ・つらさ・厳しさがリアルだね、自分がこういう都会に住んでいるだけに…。

 

主演が取りざたされてて、確かにそれはそれはすばらしい演技なんだけど、母親役のYOUも、けっこードンピシャでした。

 

演出は非常に淡々としてて、「あ、普通次にこのセリフ言わせるな」とか予想しながら見てるんだけど、ほとんど裏切られたね。ほんっと、説明的なセリフが少ない。
普段、過剰な説明的シーンばかり多いTVドラマしか見てない人にはつらいと思います、想像力が必要なので(頭パーになるなよ)。

 

コンビニの店員役の女性は、途中流れる歌を歌っている人なんだね。歌手だそうです。これもいい味の演技だった。

 

映像の質感がけっこー荒くって、あれ?もしかして16ミリ?まさかね…、と思ったくらい。いや、当然35ミリなんだけど、途中でわかった、照明をほとんど使っていないんだ。

けっこー暗くても、ライトを焚いていない(Jakeの管理人さんなら、このカラクリ、わかると思う。教えて下さい。)。

そのせいでこの質感が出てて、でもドキュメンタリーっぽくてよい。

 

発見。カップヌードル作るときに、紙のふたにつまようじをさしてとめてた。

これ、アイディアだね。知らんかった。今度からおれもそうします。

 

途中、主人公が、ほんとは野球やりたいのに相手がいなくて、公園で空に向かってボールを投げてする「1人キャッチボール」のシーンがあって、こ、これはこのおれのブログのコーナの今後を暗示しているのか?と悲しくなりました(笑)。

 

後半のせつなさ・すざまじさは書けません。ぜひ見て下さい。
やっぱ泣きそうになった。

 

というわけで、次回は「読書する女」の予定です。いつになるのやら。

随時、皆さんからのリクエストは募集しております。
あの、見てつまらなかったら正直につまらなかったって書きますから。

 


konimana at 23:33│Comments(0)TrackBack(0)clip!映画 

トラックバックURL

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔